東京住宅は「人生に寄り添う空間」を造ります。
変わりゆく時代、移ろう価値観に左右されることなく、住まう人の想いと共に変化する空間です。
既存の住宅にあった常識や規則性は、現代的に解釈し直し、数十年後の暮らしを見越した余白と可変性を与えます。
ひとつの空間が、時代やライフスタイルの変化と共に、新しい価値を持つ。
そんな空間を造るため、建築とデザインの可能性を模索し続けます。
私たちが目指す空間造りに必要な、いくつかの要素があります。
四季へ対応し、加速する文明の進化と共に発達した日本の「木造建築」。
人と環境に寄り添う「自然素材」。
経験と知識を持った「職人の技」。
すべてを調和させ、あなたの人生に寄り添い、本当に満たされるあなただけの空間造りを追求します。
人生に寄り添う空間を造る設計には、人の数だけ、人生の数だけ選択肢があります。
その中から最善の選択をし、構築してゆくことで、本当に満たされるあなただけの空間が出来上がります。
そのためには、オリジナリティあふれる好みやこだわりを再現することも、もちろん大切です。
そして同時に、日当たり、音の問題、敷地面積の限界など、解決すべき課題を乗り越える機能性。さらには、時とともに変容する暮らしの形や、人との関り合い、環境の変化や、時代の流行とも伴走するような空間を、私たちは造りたいと考えています。
日の出から黄昏、そして夜陰へ、少しずつ空の色が変わるように、暮らしとともに自然に表情を変えてゆく空間。
それこそが、私たち、東京住宅が設計したい「本当に満たされるあなただけの空間」です。
そこにはきっと、設計時の想像を超えた風体や景色も浮かびます。
だからこそ、私たちがお客様に伺うのは、空間に設えたい機能や、姿形だけではありません。
価値観、将来の夢、人生の目標や、時には好きな映画やアートも。あなたの人生を象るすべてが、デザインと設計のヒントになります。
住まう人によって、住まう時によって、表情を変えながら、重なる日々に寄り添ってくれる余白のある空間。
そんな空間こそが人生に寄り添い、本当に満たされるあなただけの空間を造ると信じて。私たちはデザインを追求し続けます。
東京住宅は、日本の美、モダン・ジャポニズムへの親和性をエッセンスとして随所に取り込みながら、空間を構築する素材には、自然由来のものを多く採用します。
それらすべてを包み込む骨組みとして、相性の良い「木造建築」が多くの場合に選ばれています。
同時に、吸湿性、加工のしやすさなど、木造建築の機能面での利点も、自由な空間設計に必要とされる軸のひとつです。
また、木造を主とした混構造は、私たちのデザインを支える方法のひとつでもあります。
東京住宅の混構造・木造住宅が、木造建築の限界を超え、可能性を広げる先駆けとなってゆく未来も見据え、妥協のない空間造りに、挑戦し続けます。
人生に寄り添う空間には、多様性が求められます。
従来の境界線を取り払い、新しい価値観や想いを自由に共有できる空間。
それこそが、変わりゆく時代を人とともに生きる空間です。
木造か、鉄骨か、という二択の境界線を取り払い生まれた混構造も、多様性を体現する空間造りを実現する方法のひとつと言えるでしょう。
この世界には、未だ多くの人が気づいていない境界線がいくつも存在します。
境界線を取り払うことが、本当の意味で自由な人生に寄り添う空間を造る第一歩になると、私たちは信じています。
人生に寄り添う空間には、未来の成長の余白、可変性が求められます。
その設計・デザインには、偶発的かつ必然的に実現される広い開口部は、境界線の少ない空間に、惜しみなく光を注ぐ門戸の役割も果たします。
光とともに、影の色もまた、空間に注がれます。
空間を造るということはつまり、光と共に影をデザインし、影と共に光をデザインすることなのだと、私たちは気が付きました。
一日の中で、何千何万の色に姿を変える空のように。人の一生とともに変わる空間には、さまざまな光と影の表情が生まれるのです。
光と影の関連性、そして、その重要性は、日本美にも通じます。
雨を防ぐ深い屋根を必要とした日本建築は、元来、光の入りにくい構造が少なくありません。
随所に影をデザインする造作がみられ、淡く優しい照明が好まれました。
障子や欄間、光と影を区切る造作には、さまざまな工夫が添えられています。
文人・谷崎潤一郎は日本の影を愛する美を「陰翳礼讃」と表現しました。
私たち東京住宅も、光と影のデザインに着目し、設計、デザイン、さらにはアート作品や、インテリアコーディネートを通じて、これらの表現に挑戦し続けています。
地上3階建ての空間を、木質と石質の重なりで包みます。エントランスに隣接する半屋外空間は、車庫、書斎など、用途に幅を持たせました。内部は、重厚感を持たせながら、光と風が通る空間設計です。土間や縁側などの「間」を現代的な解釈に落とし込み、玄関や寝室の前に、あえて一呼吸を生む導線を設けています。無意識に心身を癒す「間」のエッセンスを採光・通風にも取り入れます。近傍の環境からさりげなく空間を守り、緑陰に入るような心地よさを再現しました。
RC造の地下室と、木骨造の地上3階の混構造を採用。壁や階段など「空間を分断する境界線」を極力減らすことで、視線の抜けと、可変性を持った余白を生みだしています。円形に空を覗く屋上に象徴される「開放感」と「浮遊感」で全体を統一。半屋外空間から風や水の息づかい、四季の香りが届くよう配慮された地下室には、障子越しの光が粋美を添えます。細部に自然素材をあしらい、都心の喧騒から一拍置いた暮らしを再現する、本当に満たされる寛ぎの空間です。